鯰の上で印相を結ぶ白骨図。江戸時代、大震災などがあった際は、身を守る護符として鯰絵(なまずえ)が民間に広まった。これは鯰が活動することによって地震が発生するという言い伝えからくるものだが、本作は地震に限らず、さまざまな自然災害と向き合っていかなければならない現状を美術史の系譜に則って制作。日本は自然から多くの恩恵を受けているが、その反面、時として命を奪われることもある。これらを目の当たりにするたびに、自然の中で生かされているのだと気付かされ、同時にどう向き合いながら付き合っていくべきなのかを考えさせられる。『生』と『死』は、『鯰上白骨印相図』の派生作品であり、描かれた白骨は生死を、雀は自然を象徴。
「 鯰上白骨印相図」

 ●2015
 ●117 × 55cm
 ●高知麻紙、墨、染料、アクリル絵具、パール、金泥
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