9/6(水)から個展「NAN-PUK」開催

9月6日から日本橋タカシマヤ美術画廊Xにて個展を開催します。

田中 武 個展 「NAN-PUK」

・日本橋タカシマヤ 6階 美術画廊 X
 9月6日(水)→25日(月)
・新宿タカシマヤ 10階 美術画廊
 10月4日(水)→16日(月)
・在廊予定日
 9月6日(水)~10日(日)、13日(水)

※掲載作品
『斉唱 ~神7の唄~』
・280×390㎝
・2017年
・麻紙、アクリル絵具、水干絵具、墨

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■■ 新作『斉唱~神7の唄~』について ■■

今回、制作した『斉唱~神7の唄~』は、難福(なんぷく)を主題に置き、黒い土嚢袋の上で歌っている7人の女性を描いています。

雑草が生い茂る土嚢袋は、福島などに広がりつつある汚染処理土。黒いピラミッドなどと呼ばれているものですが、今、それらは劣化し始め、そこから土が漏れ、雑草が生えだしています。その現状を“難”として捉えているわけですが、その上に“福”の象徴である七福神をイメージした7人の女性を描きました。彼女たちが着ている服には、日本にある原発と同じ数だけのポケットがあります。これから私たちに訪れる“福”には全てこうした“難”が付き纏うけれど、それでも“福”を願うことは出来るはずだという意味合いを以って制作にのぞみました。

中途半端な態度になる危険性を恐れずに言えば、私は原発に関して、右だ左だといった極端な答えに寄りかかり過ぎず、死ぬまでその狭間で考え続けなければならない問題だと考えています。その中で、この作品を以てして「原発は悪だ!」とか、ましてや「善だ!」などと言いたいのではなく、この原発に囲まれた世界、そしてそこで生み出された“難”と“福”を受け入れながら、生きていかなければならない現状と覚悟を表現したいと考えたのです。その思いを形にするため、今回制作した『斉唱~神7の唄』では、円山応挙『七難七福図』を発想のもとにしながら、小磯良平『斉唱』、日本二十六聖人記念碑『昇天のいのり』などを参照しながら描いています。

自身の身の回りにある個人史的なものから、国全体を取り巻く社会的なものまで、ミクロにもマクロにも難福は存在します。それを絵画として表現することが私の仕事です。

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